直流エアコンとは? 電気代が安いエアコンなのか計算してみました

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エアコン

SHARP(シャープ)が、
世界初の「直流エアコン」の
開発に成功して、年内に発売するという
ニュースを目にしました。

電気の事は、とんと疎い私ですが、
直流や交流というのは、
扇風機でちょっぴり知っています。

⇒ 扇風機から冷風が♪ 冷たい風を楽しむ3つの方法

お値段がちょっとお高めの
DCモーター(直流)の扇風機は、
ACモーター(交流)のものより、
電気代が約1/4節電できるのです。

直流ってお得なの?
それでエアコンも直流?

ということで、
直流エアコンについて調べてみました。

エアコンを直流にする理由

現在は電信柱の送配電線で送られてくる
電気から、宅内のコンセントまで、
すべて交流の電気が流れています。

その電気を使う家電も、
もちろん交流式になっています。

一方、太陽光パネルや、
都市ガスなどを使って電気とお湯を
作る家庭用燃料電池「エネファーム」などで
発電しているのは、直流の電気なんです。

その直流の電気を、パワーコンディショナー
というものを通して交流に変換し、
家庭内の配線に電気を送って、
交流の家電で使えるようにしています。

この変換の際に5%以上の
電力ロスが生じてしまっているのですが、
シャープの直流エアコンは、
この変換をしないことで
電力ロスを防いでいます。

直流エアコンとは、
この5%のロスへのこだわりから
生まれたもののようです。

シャープでは、横浜市、豊田市、
けいはんな学研都市(京都府)、
北九州の4つの都市で、
エネルギーの利用効率向上を目指す
スマートコミュニティ創造事業
という取り組みをしていて、
直流給電で電力利用効率を
最適化しようとしています。

⇒ スマートコミュニティ創造事業

この取り組みでこだわっているのも
やはり、電力ロスのこと。

数%のロスとはいえ、年間で計算していくと
全体の損失は無視ができないということです。

直流エアコンのお得度

ということで、5%のロスが
一般家庭で年間で計算していくと
どのくらいお財布にかかわってくるのか、
ちょっと計算してみました。

エアコンの電気料金は、
エアコンの機種や消費電力量によって
変わってきますが、
1時間で3円~20円ぐらいです。

1日8時間、
夏にクーラーで7月~9月の3ヶ月間、
冬に暖房で12月~2月の3ヶ月間、
計6ヶ月で180日間使うとすると、

 3円×8時間×180日=4,320円
 20円×8時間×180日=28,800円

ということで、エアコンの電気料金は、
年間で4,320円~28,800円です。

これのうちの5%のロスを防ぐとなると、
年間で216円~1,440円です。

直流エアコンを購入して10年使うとして、
10年間で2,160円~14,400円のお得度。。

一般家庭だと、
こんな金額がはじきだされました。

まとめ

そもそも直流の電気は、
太陽光パネルやエネファームで
発電されている電気なので、
直流エアコンは、
これらのシステムを導入している方が
対象ですね。

その上で、お金的には、
直流エアコン自体のお値段が
既存のエアコンと同等以下になるならば
購入を検討してもいいかも、
という感じでしょうか。

微々たることであろうととにかく節電!!
という意識高い系の場合は
いいかもしれません。





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