出典:泉涌寺
松の常緑が白砂で縁取られる
小さな庭に、秋にだけ
紅葉の紅が射します。
泉湧寺とは
泉涌寺は東山の一角、
月輪山の麓に位置する寺院で
天長年間(824~834)に
弘法大師空海が庵を結び、
法輪寺と名づけたのが前身で、
藤原緒嗣によって再興され、
仙遊寺と名を改められ、
境内に霊泉が湧いたので、
寺号を仙遊寺から泉涌寺に
改めたといわれています。
後堀河天皇と次代の四条天皇の
陵墓が泉涌寺内に築かれ、
江戸時代には後水尾天皇以下、
幕末の孝明天皇に至る
歴代天皇が山内に葬られており、
皇室との結び付きが強く、
「御寺(みてら)」と称されています。
御所の御里御殿を移築したという
御座所庭園があり、
ほぼ一面が苔敷の中に、
白砂が敷かれ、
池とその背後に築かれた
低い築山がしつらえられ、
モミジやマツなどの高木、
サツキツツジやドウダンツツジ、
ウメモドキなどの低木が
植えられています。
その端正な庭に、
秋には紅葉の赤が加わり、
華やかな庭となります。
泉湧寺への交通アクセス
地図
住所:京都市東山区泉涌寺山内町27
- 京都駅(八条口)から、タクシーで約5分
- 京都駅(烏丸口)から、市バス(208)にて泉涌寺道下車、徒歩7分
- 東福寺駅(奈良線)から徒歩10分
- 阪神高速8号京都線、鴨川西出入口8分
駐車場:30台
泉湧寺拝観の詳細と紅葉の見ごろ
拝観時間:
9時~16時半
12月1日~2月末日までは16時まで
拝観料:
伽藍拝観 500円(中学生以下は300円)
特別拝観 300円(小学生以下は同伴者がいる場合は無料)
紅葉が見られる御座所庭園は
特別拝観になり、
伽藍拝観に加えて別途料金がかかります。
紅葉の見ごろの時期は11月中旬~11月下旬です。
泉湧寺のライトアップ
天皇陛下御即位20周年の
2009年にライトアップと
夜間拝観が行われました。
泉湧寺の穴場
参道が200メートル程上る坂道で、
門前の賑わいもなく、静かな佇まいの、
お寺の存在自体が穴場と言えるような、
隠れ家的なお寺です。