出典:今熊野観音寺
今熊野観音寺は、紅葉のピーク時には、
朱塗りの鳥居橋から参道、
境内までが紅葉で包まれます。
今熊野観音寺とは
泉涌寺の塔頭のひとつで、
弘法大師が熊野権現の
お告げを受けて、
825年ごろに堂を建てたことが
起源とされています。
初めは東山観音寺と称したのが、
後白河上皇が永暦元年(1160)に
新熊野社を勧請創建された際、
改めて新那智山の山号を寄せられ、
今熊野観音寺と称するようになりました。
本尊は、大師が熊野権現より授かった
一寸八分の観音像を体内仏として
大師自らの手によると伝えられる、
智恵受けや頭痛封じ、ぼけ封じの
ご利益があると名高い
秘仏の十一面観音です。
今熊野観音寺には、枕宝布と呼ばれている
枕カバーがあります。
お寺でなぜ枕カバー?という感じですが、
後白河法皇には、持病の激しい頭痛があり、
頭痛封じの観音さまとして評判の高かった
今熊野観音に頭痛平癒のご祈願を続けたところ、
法皇の枕元に観音様が現れ、
頭に向けて光明を差しかけると
永年苦しんでいた頭痛が癒えたことから
法皇は今熊野観音を頭痛封じの観音として
篤く信仰されたそうです。
観音様が枕元に立たれたことから、
以前は、自分の枕を持参して
御加持御祈祷を受けていたのですが、
今は今熊野観音寺で祈祷済みの
枕カバーが用意されています。
今熊野観音寺の入り口にある
朱塗りの「鳥居橋」を渡ると
杉並木の参道が続き、
荘厳な雰囲気が漂います。
「本堂」は二重屋根の堂々とした造りで、
正徳2年(1712年)に
宗恕祖元律師によって
建立されたものといわれています。
11月下旬の紅葉のピークには
橋の袂にある紅葉からはじまり、
参道から境内まで
あたり一面が紅葉に包まれます。
今熊野観音寺への交通アクセス
地図
住所:京都市東山区泉涌寺山内町32
- JR京阪電車東福寺駅より 徒歩15分
- 京都駅(烏丸口)から、市バス208号系統にて泉涌寺道下車、徒歩約10分
- 京都駅より タクシー約5分
駐車場:20台
今熊野観音寺拝観の詳細と紅葉の見ごろ
拝観時間:8時~17時
拝観料:不要
紅葉の見ごろの時期は11月中旬~11月下旬です。
今熊野観音寺のライトアップ
ライトアップは行われていません。
今熊野観音寺の穴場
紅葉で人気の東福寺から
少し離れた今熊野観音寺は、
足を伸ばす人も少なくて
それほど混雑もなく、
落ち着いた雰囲気があり、
お寺自体が穴場となっています。
11月下旬には紅葉まつりも行われ、
「まつり」とは言え、それほど
盛り上がるものではなく、
普段はないお茶屋さんがでたりします。