東山の借景に紅葉の赤が映える
風情のあるスポットです。
雲龍院とは
泉涌寺別院の雲龍院は
応安5年(1372年)に後光厳天皇の
勅願により創建されました。
天皇勅願の寺院で皇室との
繋りの深さから、別格本山と云う
高い寺格が与えられています。
当時の本堂は応仁の兵火で焼失し、
現在の堂は江戸時代、
寛永年間の再建で、
本堂の屋根はさわら材を
竹の釘で打った、
柔らかな曲線を描くこけら葺きで
国の重要文化財に指定されています。
西国薬師霊場 第四十番札所で、
鎌倉時代作の本尊薬師如来坐像を中心に
日光菩薩・月光菩薩が両脇に
安置祀られています。
1500年代に入り後水尾天皇により
写経の道場として再建され、
京都随一の、現存する日本最古の
写経道場としても有名で、
後水尾天皇によって寄進された机で
朱墨で写経ができます。
雲龍院は律宗を基本に、
禅・真言・天台・浄土を併せ持つ
兼学の道場として興されていて、
正確な真円を描き、訪れる度に、
その風景を変化させるといわれる
「悟りの窓」は
禅における悟りの境地を表わし、
四角い窓は「迷いの窓」で、
人生における苦しみを象徴し、
「生老病死四苦八苦」を表し、
雪見障子の四角いガラスから、
「椿・灯篭・楓・松」の
4枚の違った景色を眺めることができる
「れんげの間」など、
あちこちに禅宗の様式が見られます。
豊臣秀吉建立の大仏殿の
礎石と伝わる2つの庭石がある庭には
梅や楓が植えられています。
雲龍院への交通アクセス
地図
住所:京都府京都市東山区泉涌寺山内町36
- 京都駅(八条口)からタクシーで約5分
- 京都駅(烏丸口)から市バス208号系統で「泉涌寺道」下車徒歩10分
- JR奈良線東福寺駅から徒歩13分
駐車場:自家用車5台分
雲龍院拝観の詳細と紅葉の見ごろ
拝観時間:
9時~16時半(17時閉門) 写経受付:15時半終了
拝観料:400円
お抹茶付き900円
写経(拝観料・お抹茶込)1500円
紅葉の見ごろの時期は11月中旬~11月下旬です。
雲龍院のライトアップ
2014年は11/15(土)~11/24(月)まで
ライトアップがおこなわれました。
ライトアップ・夜間拝観時は
21時受付終了(21時半閉門)でした。
2015年のライトアップの情報は
まだ発表されていません。
雲龍院の穴場
ひっそりとした静寂の佇まい、
訪れる人も少なく、
存在自体が穴場です。