日本には、
全部で30種類ほどの
セミがいて、
それぞれみな、
違う鳴き声を持っています。
街中などでもよく耳にする
セミの声は何の種類の
セミでしょうか?
身近なセミの鳴き声を
動画でまとめています^^
目次
セミが鳴く理由は?
鳴くのはオスのセミだけで、
メスを呼ぶために鳴いています。
また、外敵に捕獲された
ときにも鳴き声を発します。
どうやって鳴き声を出すの?
オスのセミの
成虫の腹腔内には
音を出す発音筋と発音膜、
音を大きくする共鳴室、
腹弁などの発音器官などの
鳴き声を出す仕組みが
発達していて、
発音筋が秒間2万回で振動して
鳴き声をだしていると
言われています。
メスのセミの成虫の腹腔内は
大きな卵巣で満たされていて
鳴き声を出す機能は
備わっていません。
鳴き声の大きさは?
2mくらい離れたところで
鳴いている1匹のセミの
泣き声は70デシベルくらいで、
ステレオの音や騒々しい事務所、
街頭の喧騒、掃除機の音と
同じくらいの大きさです。
人がうるさいと感じるのは
60デジベル程度からです。
セミは夜にも鳴く?
以前はセミの声を
夜に聞くことは
ありませんでしたが、
近年は一晩中、
鳴き声を聞くことがあります。
セミが行う昼夜の判断は
気温が高いことと
辺りが明るいこと。
最近は気温が上がり、
街灯や家の明かりで
一晩中明るいため
夜にもセミが鳴くように
なっているようです。
アブラゼミ(ジジジ~~~~)
午後の日が傾きかけた
時間帯によく鳴きます。
アブラゼミという名前の由来は、
翅が油紙を連想させるため
名付けられたという説や、
鳴き声が油を熱したときに
撥ねる音に似ているという
説などがあります。
ミンミンゼミ(ミーンミンミンミー)
午前中によく鳴きます。
ミンミンゼミは暑さに弱く、
涼しい環境を好み、
東日本では
平地の森林に生息し、
西日本では
やや標高が高い山地に
生息しています。
ツクツクボウシ(ホーシーツクツク)
ジー という声で盛り上がり始め、
ツクツクツク と繰り返し、
ホーシ ツクツク となって
名前の由来になっている
ツクツクボーシを繰り返し、
ウイヨース を数回繰り返し、
最後に ジー…… と
フェードアウトしていきます。
時期的には晩夏に多く発生し、
午後の日が傾き始めた頃から
日没後くらいまで鳴きます。
ヒグラシ(カナカナカナ)
甲高い、
ちょっと物悲しい
鳴き声です。
6月下旬ごろから
朝夕の薄暗い時間帯に
よく鳴きます。
クマゼミ(シャンシャンシャン)
日の出から正午までの
午前中に鳴きます。
日が照って温度が上がる
午前7時頃から
午前10時頃までが
最もさかんで、
鳴き終わるとすぐに
別の場所に飛んで移動する
習性があります。
エゾゼミ(ギー)
日本全国で見られ、
北海道や東北地方では
主に平地、
本州中部以西では
標高500-1000mの山地の
薄暗い雑木林に
生息しています。
7月中旬から9月中旬にかけて
よく晴れた午前中に鳴きます。
頭を下にして逆さにとまる
習性があります。
ニイニイゼミ(チー・・ジー・・)
6月下旬ころから、
明るいうちは
ほぼ1日中鳴いています。
チーと鳴き始め、
急に音が高く大きくなって
ジーとなり、
チーとジーを繰り返し、
鳴き終わりは
チッチッチ…となります。
サクラの木によくいます。
北海道から九州・対馬・
沖縄本島以北の南西諸島まで
広く分布していますが、
喜界島・沖永良部島・
与論島にはいません。
平地の明るい雑木林に生息し、
都市部の緑地などでも
見られます。
エゾハルゼミ(ミョーキンケケケケ)
鳴き声を言葉に
できなかったので
どう表現されているか
調べてみたら、
ミョーキン・ミョーキン・ケケケケ
オーギィー・オーギィー・オーギィーォ・キギギギギギギ
などとなっていました。
そう聞こえますか?w
5月下旬から7月にかけて
北海道・本州・四国・九州、
全国の落葉広葉樹林で見られ、
西日本では標高の高い山地に
生息しています。
まとめ
セミは7年間、
幼虫の姿で土の中で暮らし、
ようやく成虫になっても
7日間の命・・と
言われていましたが、
これは成虫の飼育が困難で
すぐ死んでしまうことから
言われるようになった俗説で、
野外では1ヶ月ほど
生きているそうです。
幼虫として地下生活する期間も
3年~17年で、
特に7年というものでは
ないそうです。
セミの鳴き声は、
夏の風物詩のひとつ。
声を聞くと、
夏の気分がMAXになりますね^^