上野動物園でニホンライチョウの人工飼育をスタート

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ライチョウ

特別天然記念物のニホンライチョウ。

夏は褐色・冬は純白と
季節によって羽毛の色が変化するのが特徴で、
標高2千メートル以上の高山帯
(頸城山塊、飛騨山脈、御嶽山、赤石山脈)に
生息しています。

北海道にもライチョウはいるのですが、
別属のエゾライチョウで、
ニホンライチョウは、1980年代には
約3千羽いたとされていますが、
登山者が残した残飯を求めて
テン、キツネ、ハシブトガラスなどの
天敵が高山帯に侵入し
外敵の増加や環境の変化で、
現在は推定でたったの2千羽弱しか
残っていないそうです。

ニホンライチョウの保護活動

日本のライチョウは江戸時代までは
信仰の対象として保護されていたのですが、
明治時代に一時乱獲されて数が減り、
現在は、絶滅危惧IB類 (EN) の指定を受けて
法律で保護されています。

ニホンライチョウを絶滅から守るため、
上野動物園で、人工飼育に取り組むそうです。

上野動物園では2008年7月に、
ノルウェーのスバールバル諸島と
ロシアのフランツ・ヨーゼフ諸島の最北に分布する
ライチョウの亜種のスバールバルライチョウの
飼育を始めて、2010年に人工繁殖に成功し、
現在は15羽を育てていて、

⇒ ライチョウ亜種の孵化に成功!(東京ズーネット)
(ヒナがすごく可愛い^^)

⇒ 成長したスバールバルライチョウ(東京ズーネット)
(一見ウズラやハトっぽいですが、
 冬毛の足のモフモフがすごい!)

この飼育技術を生かして、
ニホンライチョウの繁殖期の6月に
北アルプス乗鞍岳で採取する卵を
人工孵化させる予定とのこと。

ぜひ成功させてほしいですね^^

【続報】
⇒ ニホンライチョウの卵の採取に成功! 上野動物園で人工飼育に

ところで、なぜ「雷鳥」という名前なのか、
イヌワシなど猛禽類の天敵を避けるため
朝夕のほかに雷の鳴るような空模様でも
活発に活動することが名前の由来と
言われてはいるそうなんですが、
はっきりとはわかっていないそうです(^^;

古くは「らいの鳥」と呼ばれていて、
江戸時代には火難、雷難よけの信仰もありましたが、
「らい」がはじめから「雷」を指していたかも
不明なのだとか。





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