2016年に日本で開催されるサミットの会場が
伊勢志摩に決まり、伊勢志摩サミットと
命名されました。
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その伊勢志摩なんですが、なんと、
すでにサミットが行われていたのです。
「海女文化」をユネスコ(国連教育科学文化機関)の
無形文化遺産に登録しようとの運動が続いていて、
その協議会で、全国の海女さんが集まる
「海女サミット」を毎年開催しています。
志摩市は、全国の海女さんの
約半数がいらっしゃる場所で、
昨年、「海女サミット2014 in 志摩」が
10月25日(土)~26日(日)に
志摩市で開催されていました^^
海女サミット
鳥羽市のこちらのページが詳しいです。
全国の海女さんですが、
1931年には22県で12,426人だったのが、
1978年には24県で9,134人、
2010年には18県で2,174人になってしまっています。
海女の歴史は古く、縄文時代や弥生時代の貝塚からは、
大きなアワビ貝や、それを採るために使ったと思われる、
鹿の角を加工した道具が発見されていることから、
男女の別はわからないにしても、古代から受け継がれている
漁法であるとの研究者の報告があるそうです。
現在では、海女さんを取り巻く環境は、
漁獲資源の減少や海女数の減少と高齢化、
後継者不足といった厳しい課題に直面しているとのこと。
そんな中、平成26年1月23日に、
「鳥羽・志摩の海女による伝統的素潜り漁技術」を
文化的な価値が高く保存していく必要があるとして、
『鳥羽・志摩の海女』が、三重県無形民俗文化財に
指定されています。
海女文化が県の文化財に指定されるのは
全国で初めてだそうです。
また、2016年のサミットが伊勢志摩に決まったことで
海女文化がユネスコ登録への追い風になることを
期待する声が高まっているとのこと。
海女さんが海中に潜っていられるのは
たったの50秒。
でも、水中眼鏡ができて
水中でもよく見えるようになったり、
寒い時期でも、ウェットスーツができたことで
たくさん収穫できるようになりました。
それで、あわびなどの海産物を
採りすぎてしまわないように、
規定のサイズ以下のものは採らないのだそうです。
自然と共生してきた海女さんの文化、
これからもずっと続いていくといいですね^^