くる病が子供や赤ちゃんに増加。特徴や予防方法をチェック!

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子供のくる病

くる病が子供や赤ちゃんに増加しているという
NHKのニュースをみて驚きました。

くる病は、栄養が慢性的に不足していた
19世紀~20世紀初頭には
ありふれた病気でしたが、
ビタミンDの摂取不足が主な原因とわかり、
ビタミンDが豊富なタラの肝油をとったり、
日光浴でビタミンDの合成を促したり
することで栄養状態が改善され、
ほとんどみられなくなっていました。

私が子供の頃、わが家にはありませんでしたが、
近所の家に、肝油ドロップというものを
常備している家もあり、

これがなんなのか親に聞いて、
くる病やビタミンD不足のことを知りました。

これまで、実際にくる病を患った人に
あったことはありませんでしたが、
そのくる病が、現代の赤ちゃんや子供に
増加しているときいてびっくりしています。

くる病とは

くる病とは、骨の発育不良の病気で、
O脚や背中が曲がるなどの症状や特徴があります。

骨の元になるカルシウムを
体内に取り込むのに必要な
ビタミンDの不足が主な原因で、
子どもの骨が軟らかいまま
十分に成長できず、手足の変形や
発育不全を引き起こします。

くる病の画像を検索してみました。

⇒ くる病の画像

足がO脚やX脚になってしまっている
画像がありますね。

くる病の予防方法

くる病が増えている理由は、
ビタミンDの不足なんですが、
なぜビタミンD不足になるかというと、
食事の内容や、日光浴の不足です。

食事の方は、魚や卵などに
ビタミンDが沢山含まれているのですが、
アレルギーなどの問題で、
卵を食べるのを控えている赤ちゃんが
多いそうです。

また、体内でのビタミンDの合成は、
紫外線が皮膚にあたることで進みます。

成長の促進ということで、
赤ちゃんに日光浴をさせるよう、
毎日のように乳母車に乗せて
外に出歩くものでした。

乳母車でお散歩

確か母子手帳にも、日光浴を勧める
記載があったはず、と思ったのですが、
現在は、紫外線が皮膚がんにつながることへの
不安が高まっていて、子どもの外出を控えたり、
日焼け止めを常に塗ったりして、
過度に紫外線を避ける習慣が広がっていて、
母子手帳の記載も、屋外の新鮮な空気にふれさせる
「外気浴」という言葉に置き換わっているそうです。

これでは、くる病のことを知らなかったら、
日光浴の必要性を知る機会がないかもしれないですね。

ニュースでは、関東地方の健康な子ども、
69人の血中ビタミンD濃度を調べたら、
およそ4割の子どもで、不足していました。

くる病の治療は、病院で処方される、
体内で働きやすい「活性型ビタミンD」
というものを服用することで
カルシウムを体内に取り込みやすくなり、
多くの場合、数カ月から1年程度で
骨の変形が戻るそうです。

くる病のチェック方法

ニュース番組でやっていた方法は、
正確な診断は医師でなければできませんが、
1~2歳くらいの子どもの場合、
立たせたり寝かせたりして、
足を伸ばした状態で両足のかかとをつけ、
その時に、ひざとひざのすき間が、
3cm以上あいていたら、要注意で、
また、くる病になると背が伸びにくくなるので、
身長の伸びが極端に止まった場合も
くる病の懸念があるとのことでした。

子供の体をよくチェックしてあげたいですね。

かっけや骨粗しょう症

ビタミン不足でおこる骨の病気で、
「脚気(かっけ)」というものもあります。

こちらは、子供や大人に関係なく、
ビタミンB1の不足でおこります。

江戸時代に、玄米を常食している大名が
参勤交代で江戸に上がり、
白米を食べるようになると
ビタミンB1不足になり脚気になって、
江戸病と呼ばれたりしていました。

明治時代には、まだビタミンB1不足のことが
わかっていなくて、脚気で1万人の人が
命を落としています。

また、骨がもろくなる「骨粗しょう症」も、
ビタミンDやビタミンKの欠乏が
大きな原因になっています。

大人も子供も、適度な日光浴や、
バランスのいい食事をして
健康な体作りが必要ですね。





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