【セラミックヒーター】電気代が安い省エネ機種の選び方

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セラミックヒーター

セラミックヒーターは、設置工事の必要がなくコンセントを繋ぐだけで使え、スイッチを入れるとすぐに温かい風が吹き出し、小型・軽量で移動が楽で、使い勝手のいい暖房器具です。

反面、非力で電気代が高いのが玉にキズ。

ですが、大手メーカーのシャープやパナソニック、手ごろな値段が魅力の山善やアイリスオーヤマなどから販売されている様々なセラミックヒーターの性能を見比べてみると、電気代が安いものや省エネになるタイプもあるのです。

自分の生活にぴったりあったセラミックヒーターを選んで、電気代を安く、かつ温かく快適に過ごせるようにしましょう!

セラミックヒーターの電気代はいくら?

セラミックヒーターを使うと、どのくらいの電気代がかかるのでしょうか?

暖房器具の電気代は、器具の消費電力から算出できます。

電気代は、地域や契約方法によって違ってくるのですが、概算をだして参考にするのに、ここでは100Wの電気を1時間使うときの電力量料金を2.7円(1Whあたり0.027円)として計算します。

よく見かける、二段階スイッチで強弱が切り替えられるこのようなタイプのセラミックヒーターだと、

木造の住宅だと3畳間、鉄骨造なら4.5畳間ほどの室内を暖める能力があります。

この機種の場合、スイッチの強が1200W、弱が600Wになっていて、電気代は、

1200W×0.027円=32.4円/1h
600W×0.027円=16.2円/1h

もう少し広い部屋に対応しているものだと、

1300Wの消費電力で6畳間が暖められるもので、

1300W×0.027円=35.1円/1h

この金額、高いのでしょうか? 安いのでしょうか?

暖房器具の電気代の比較

6畳間を暖める能力がある暖房器具で比較してみます。

<6畳の部屋全体を暖める電気代>

家電 消費電力 1時間の電気料金
エアコン 500W 13.5円
オイルヒーター 500W~1200W 13.5~32.4円
パネルヒーター 900W 24.3円
セラミックヒーター 1300W 35.1円

■エアコン(500W)13.5円/h

エアコンは温かい風が吹き出し、短時間で部屋全体が暖められます。

意外と消費電力が安いです。

ただ、本体価格が高いのと、設置工事が必要なのと、室外機を置く必要があります。

■オイルヒーター(500W~1200W)13.5~32.4円/h

オイルヒーターは、封じ込められているオイルが温まって、その温かさがじわじわと室内に広がっていきます。

部屋全体が温まるまでに時間がかかりますが、温まってしまえばオイルが保熱し、温かさを維持する電気代はエアコンと同じ程度です。

温風が出ないので、空気が乾燥しません。

コンセントをつなぐだけで簡単に使えて手軽で、タイヤが付いていて移動も可能ですが、本体の重量が重めです。

■パネルヒーター(900W)24.3円/h

電源を入れるとすぐに本体が温かくなって暖房がはじまりますが、そのぬくもりが部屋全体に広がるまでには少し時間がかかります。

オイルヒーターと違って保熱機能がないので、温め続けるのに電気をくいます。

温風が出ないので空気が乾燥せず、薄型・軽量で場所をとりません。

■セラミックヒーター(1300W)35.1円/h

電気を入れるとすぐに温風が吹き出し、温まるのが早いです。

オイルヒーターのような保熱機能がなく、ずっと温風を噴出し続けるのでかなり電気を消費します。

さらに、部分的に温められる暖房器具とも比較してみましょう。

<部分的に温められる暖房器具の電気代>

家電 消費電力 1時間の電気料金
こたつ 300W 8.1円
セラミックヒーター(小型) 300W~ 8.1円~
ホットカーペット(2畳) 500W 13.5円
電気ひざ掛け 40W 1.1円

■こたつ(300W)8.1円/h

布団で覆うことで熱を逃がさず、温かくて電気代が安いこたつ。

設置するのに広めの場所が必要ですが、最近は一人用で小型のものや、テーブルのように使えるこたつもあります。

■セラミックヒーター(小型)(300W~)8.1円/h~

広い部屋全体を温め続けるには電気代がかかってしまうセラミックヒーターですが、部屋を温めるのは他の暖房器具に譲り、部屋全体が温まるまで補助的に使ったり、小型のもので足元などを部分的に温めるなら、こたつと同程度の電気代に抑えられます。

後ほど、小型や省エネタイプのセラミックヒーターをまとめて紹介します。

■ホットカーペット(2畳)(500W)13.5円/h

肌触りがよいものが増え、ラグのようにも使えて、ぬくぬくと心地よいホットカーペットですが、2畳敷きのもので、エアコンやオイルヒーターと同じくらいの電気を消費していて、意外と電気をくっています。

■電気ひざ掛け(40W)1.1円/h

肌に直接ぬくもりが伝わり暖かな電気ひざ掛けは電気代が安いです。

他の暖房器具と組み合わせてうまく使うことで、温かさを実感しつつ、節電効果も期待できます。

暖房器具の電気代を比べてみると、目的に合わせて上手く組み合わせることで、電気代を抑えられることがわかります。

セラミックヒーターの電気代を抑える方法

広い部屋の中全体を温めるなら、セラミックヒーターよりもパワーがあり、電気代も安いエアコンやオイルヒーターなどがおすすめです。

セラミックヒーターは、脱衣所などの狭いスペースを暖めたり、他の暖房器具で温めている部屋の中で、キッチンやテーブルの下で足元を重点的に温めるときなどに向いています。

使い方にあわせた大きさや、自動で操作してくれるセンサー、タイマーなどを上手に使って、電気代の無駄が少ない、省エネできるセラミックヒーターを選んでみましょう。

超小型のセラミックヒーター

足元を温めるだけなら、300W程度の超小型のセラミックヒーターもあります。

消費電力量が小さい分、電気代も安くできます(1時間あたり8.1円)。

400Wのものは家電量販店などでもよくみかけますが、300Wのものは種類が少ないです。

⇒ >TEKNOS ミニセラミックヒーター TS-300の口コミ・レビュー

消費電力量が300Wの小型サイズのセラミックヒーターです。

筐体サイズも幅約11×奥行約10×高さ約14.8と小さく、狭い事務机の下などにもすっぽり入ります。

⇒ TEKNOS(テクノス) 遠赤外線ヒーターの口コミ・レビュー

スイッチが300W/600W/900Wと細かく切り替えられて、電気の無駄が防げるようになっています。

からだの芯まで温まる遠赤外線ヒーターで、スチーム機能付きです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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⇒ Siroca SCH-101のレビュー・口コミ

300Wと600Wに切り替えられます。

サーモスタット付きで温度に合わせてスイッチがオン/オフされます。

ボタンひとつで首振り運転に切り替えられ、送風機としても使え、夏冬一年中活躍します。

人感センサー付き

人感センサーとは、セラミックヒーターに備わっているセンサーの範囲内に人が入ったのを感知すると自動でスイッチがオンし、感知範囲からはずれると、数分後に自動でスイッチがオフする機能です。

キッチンやトイレなど、人の動きがある場所に使うと自動的に節電ができるエコタイプです。

⇒ 木目調セラミックヒーターのレビュー・口コミ

人感センサー以外に、サーモスタット機能で設定温度を保ったり、押し間違えやいたずらを防ぐチャイルドロック機能なども装備。

スリム&コンパクトな筐体で、価格もお手ごろな人気のセラミックヒーターです。

⇒ 2WAYセラミックヒーターJCH-TW122Tのレビュー・口コミ

縦にも横にも置ける2WAYタイプ。

縦置きなら、部屋のコーナーにも置きやすく、脱衣所やトイレなどの狭い所でも場所をとりません。

横置きなら、温風が広範囲に広がります。

⇒ タワー型セラミックファンヒーターのレビュー・口コミ

コンパクトでスリムな場所を取らないタワー型。

首振り機能付きで、広範囲に温風が広がります。

タイマー付き

タイマーで自動的にオン/オフができれば、消し忘れの心配がないですし、睡眠時や起床時に温かくなっているように時間をセットしておけば、電気の無駄なく快適に過せます。

⇒ 暖話室1000型Hのレビュー・口コミ

置いた場所から360度の全方位を温めるタイプ。

多くの人が集まるリビングや、ダイニングテーブルの下に置くなど、効率よく温めることができます。

一人の時には片面だけに電源を入れて、無駄なく使うことが可能です。

⇒ ±0セラミックファンヒーターのレビュー・口コミ

シンプルなデザインやきれいなカラーが人気の±0(プラスマイナスゼロ)のセラミックファンヒーター。

温風のロールバーの角度を変えられ、腰や膝など、温めたい場所に温かな風を送れます。

⇒ レビュー・口コミ

1200Wの時にはかなり暖かな風が出てすぐに室内が暖まるパワフルタイプ。

本体裏側にアロマトレイを搭載、アロマオイルを使えば香りやリラックス効果も。

セラミックヒーターのメリットとデメリット

セラミックヒーターのいい点、悪い点をもういちど確認してみましょう。

<メリット>
・スイッチをいれてすぐに温かくなる
・設置工事が必要ない
・石油などを使わず、空気が汚れない

<デメリット>
・空気が乾燥する
・非力で広い部屋には不向き

まとめ

すばやく温まり、空気が汚れず、軽量で移動が楽なセラミックヒーター。

広い範囲を温めるのは苦手ですが、特性を上手く活かしながら、使う場所や使い方にあった大きさや機能の機種を選んで上手に節電・省エネしながら使いたいですね^^





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