2015年2月頃から、
国内で感染者がでているノロウィルスは、
これまでの「GII.4」から変異して
「GII.17」の新型ノロウィルスになっています。
過去にノロウィルスに感染して
免疫ができているはずの方でも、
新型に関しては免疫がきかず、
新型ノロウィルスの流行が懸念されています。
2015年9月の新型ノロウィルス関連情報(随時更新)
香川県が新型ノロウィルスの流行を懸念し注意喚起(9/6
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遺伝子変異によって人が免疫を持たない新たなノロウイルスが確認されたことから、感染拡大の懸念が高まっている。県内でも過去に大流行した2006年と12年は変異ウイルスによるものだった。例年流行が本格化する秋冬シーズンを控え、香川県薬務感染症対策課は手洗いなどの予防策の徹底を呼びかけている。
新種ウイルスは、国立感染症研究所などが昨シーズンからの調査で確認。これまで流行の主流だった「GII・4」型に代わり、遺伝子変異した「GII・17」型が、今年に入って国内各地で急激に増加している。
同研究所によると、ノロウイルスの変異は06年と12年にも確認され、いずれも全国的に流行。変異ウイルスはそれまでに人が獲得した免疫が役に立たず、同研究所の片山和彦室長は「今秋以降も、過去と同じような大流行となる可能性がある」と指摘する。
06年と12年は県内でも感染が拡大。ノロウイルスを含む感染性胃腸炎の定点医療機関1週間当たり平均患者数(小児科)は、06年冬が20・38人、12年冬は過去ワーストの33・03人を記録し、ともに「流行警報」が発令された。
香川県薬務感染症対策課は「ノロウイルスは感染力が強い上、特効薬やワクチンがなく、水分補給で脱水症状を防ぐなどの対症療法しかない」と強調。経口感染するノロウイルスの予防策として、▽帰宅時や調理前にせっけんでよく手を洗う▽患者の汚物を処理するときはマスクや手袋をする▽カキなどの二枚貝や生ものは中心部まで加熱する▽調理器具は塩素系漂白剤や熱湯で消毒する―を挙げ、注意喚起している。
⇒ 香川県の平成27年食中毒の発生状況
⇒ 感染性胃腸炎の患者数