ノロウィルスを消毒・殺菌する方法

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ノロウィルスの消毒・殺菌方法

感染すると、ひどい嘔吐や下痢に
みまわれてしまうノロウィルス。

アルコールや石けんでは
消毒・殺菌できないノロウィルスの
普段の予防の消毒や、
感染物の消毒方法をご紹介します。

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ノロウィルスを消毒・殺菌できる3種類の方法

新型インフルエンザや風邪の
予防対策として推奨されている
アルコール消毒や手洗いでは、
ノロウィルスは殺菌できません。

新型インフルエンザなどのウィルスは
エンベロープという脂質の膜に
覆われていて、これをアルコールや
石けんで破壊して消毒できるのですが、
ノロウィルスにはエンベロープが
ないためです。

ノロウィルスを消毒・殺菌できる方法は
3種類あります。

ノロウィルスの消毒・殺菌方法1
【加熱処理】

加熱処理はウイルスの活性を失わせる
(失活化といいます)有効な手段です。

85℃~90℃で90秒以上加熱することで
ノロウィルスを消毒・殺菌できます。

ノロウィルスを保有している
牡蠣などの二枚貝を調理するときには、
中心部分まで火が通ってからの加熱が
85℃~90℃で90秒以上になるようにします。

ノロウィルス患者が使った食器などは、
85℃~90℃で90秒以上煮沸消毒します。

ノロウィルス患者の吐しゃ物やふん便などが
付着してしまった衣類やリネンは、
廃棄するのが望ましいのですが、
消毒するときには、
85℃~90℃で90秒以上の煮沸消毒をします。

煮沸消毒とは、消毒する食器や衣類が
ゆったり入る大きさの鍋に、
消毒するものが十分隠れるくらいの
水と一緒に入れ、強火で加熱し、
ぐらぐら煮立っている状態を
90秒以上キープします。

ノロウィルスの消毒・殺菌方法2
【次亜塩素酸ナトリウムの希釈液】

次亜塩素酸ナトリウムというのは
普段は聞きなれない名前ですが、
ハイターなどの塩素系漂白剤に入っていて、
殺菌や消毒に使われている成分です。

この成分を適切な量で希釈した消毒液で
ノロウィルスを消毒できます。

次亜塩素酸ナトリウムが入っている洗剤や、
希釈液の作り方はこちらをご参照ください。

⇒ ウィルス対策できる次亜塩素酸ナトリウム入りの塩素系漂白剤はどれ?
⇒ ノロウィルス対策の消毒液、水とハイターの割り合いは?

ノロウィルスの消毒・殺菌方法3
【除菌スプレー】

塩素系漂白剤より値段が高いですが、
希釈せずにそのまま使えて、
ノロウィルスを殺菌消毒できる
手軽な除菌スプレーもあります。

⇒ ノロウィルスを殺菌消毒できる除菌スプレー

普段のノロウィルス予防の消毒・殺菌

ノロは、ノロウィルスというウィルスが
体の中に数個~数百個入ると
体内で爆発的に数が増えてしまって
症状を発症するようになる病気です。

ノロウィルスは、10日ほど生きているので、
ノロウィルス感染者の体に付着していたり、
感染者の吐しゃ物が乾燥して舞い上がり
空気中を漂ったりしています。

多くの人が触れるものに触れることで、
そこについていた
ノロウィルスが手に付着してしまい、
それが自分の体内に入ってしまうことが
あります。

学校や幼稚園、職場などで
ノロウィルスの集団感染が発症しやすいのは、
このような理由からです。

何かに触れることでノロウィルスが
手に付着することが多いので、
まずは手洗いすることが予防となります。

石けんで洗ったりアルコール消毒しても、
ノロウィルスは殺菌できませんが、
手の脂肪等の汚れを落とすことにより、
ウイルスを手指からはがれやすくする
効果があります。

手の洗い方は、こちらをご参照ください。
⇒ ノロウィルス予防、あなたの手の洗い方で洗い落とせてますか?

また、ノロウィルスが
付着しているかもしれない
手で触った家のドアノブや、
手洗い後の洗面所は、
次亜塩素酸ナトリウム
(塩素濃度200~500ppm)で浸すように
ペーパータオル等で拭きます。

塩素の濃度については、前述のページを
ご参照ください。

⇒ ノロウィルス対策の消毒液、水とハイターの割り合いは?

ノロウィルスの2次感染予防の消毒・殺菌

2次感染とは、
ノロウィルスに感染している人の
看病や世話をしていて
自分もノロウィルスに
感染してしまうことです。

2次感染を防ぐには、
まずは食器やタオルなどを
感染者とはできるだけ
共有しないようにします。


ノロウィルス感染者の
吐しゃ物(ゲロ)や使用後のトイレ、
衣類やリネンを洗濯したり、
食器を洗う方法をご紹介します。

作業をする時には
ガウン(エプロン)、
マスクと手袋を使用し、
換気を十分に行います。

お皿やカラトリー類、調理器具

洗剤などで十分に洗浄した後、
次亜塩素酸ナトリウム
(塩素濃度200ppm)で
浸すようにペーパータオル等で
拭きます。

加熱できる物については
煮沸消毒による加熱が有効です。


ドアノブや日用品、トイレ・浴槽

次亜塩素酸ナトリウム
(塩素濃度200~500ppm)で浸すように
ペーパータオル等で拭きます。


おう吐物・ふん便による汚染場所

おう吐物等やふん便には、
大量のノロウィルスが含まれています。

ノロウイルスが飛び散らないように
ペーパータオル等で静かに拭き取り、
ビニール袋に密閉して廃棄します。

廃棄する際には、ビニール袋に
廃棄物が十分に浸る量の
次亜塩素酸ナトリウム
(塩素濃度1000ppm)を入れて殺菌します。

床などの汚染場所は、
次亜塩素酸ナトリウム
(塩素濃度200ppm)で浸すように
ペーパータオル等で覆って拭きとり、
その後水拭きをします。


患者が使用したリネンや衣類

塩素系漂白剤は、漂白の作用もあるので、
色落ちしてもいいものや白いものなど、
漂白してしまっても大丈夫なものにしか
使えません。

漂白しても大丈夫なものは、
次亜塩素酸ナトリウム
(塩素濃度1000ppm以上)に漬け置きするのが
二次感染を防ぐ上で一番好ましい方法です。

吐しゃ物やふん便などが
付着している場合には、
洗剤を入れた水の中で
ウイルスが飛び散らないように
静かにもみ洗いして
有機物を取り除いてから、
次亜塩素酸ナトリウムの消毒液に
しばらく漬け置きし、十分すすぎます。

高温の乾燥機などを使用すると
さらに殺菌効果が高まります。

また、もみ洗いに使った洗剤液には
次亜塩素酸ナトリウム
(塩素濃度1000ppm以上)を加えて、
10分間以上置いてから捨てます。

漂白剤が使えない色柄物には、
煮沸消毒が有効です。

カーペットや布団など、
洗ったり漬け置いたりできないものは、
スチームアイロンで、
85℃~90℃で90秒以上加熱処理します。

アイロンの温度は、中の設定で約150℃、
高の設定で約200℃となります。

1分半もの間、直接アイロンを
かけてしまうと焦げが起きてしまう
可能性が高いので、
アイロンを少し浮かして、
様子をみながらスチームを当てます。


処理する際に身につけていたエプロンは
漂白してもいいものは
次亜塩素酸ナトリウム
(塩素濃度1000ppm以上)に漬け置き、
漂白できない物は煮沸消毒します。

使い捨てのエプロンが便利です。



手袋やマスクを廃棄する際には、
ビニール袋に廃棄物が十分に浸る量の
次亜塩素酸ナトリウム
(塩素濃度1000ppm)と一緒に入れて
殺菌します

【関連】ノロウィルス感染者の嘔吐物の処理に便利なアイテム

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