コレステロール値が高い卵やエビなどの食品を
食べ過ぎると、血中のコレステロールが増えて
動脈硬化を引き起こして、心筋梗塞や脳卒中などの
病気につながるので、食べる量には注意して、
コレステロールの摂取を下げるように、と
聞いてきたものでしたが。。
アメリカの保健福祉省と農務省の
食生活指針諮問委員会が、
コレステロール摂取量と血中コレステロールの
関係を調べたところ、
両者の関連性を示す証拠はなかったのだそうです。
日本でも、厚生労働省がまとめた
食事摂取基準の2015年版から、
生活習慣病予防のためのコレステロール摂取の
目標量を廃止しているとのこと。
卵やエビの食べすぎ注意は濡れ衣!?
卵は1日3個食べるのがデフォルトなレベル
こちらの本によると、
コレステロール値が高くなると
動脈硬化が起きるとの説の根拠となる実験は、
1913年にロシアで行われた、
ウサギにコレステロールを与えたら
動脈硬化を起こした、というものなのだそうです。
草食動物のウサギに卵を食べさせた実験から
得たデータで判断していたなんて。。
ヒトが1日に必要とするコレステロールのうち、
2/3は肝臓で合成され、食べ物から摂る量は1/3で、
私達の体は、食べ物から
コレステロールを摂り過ぎても、
肝臓での合成量を調整する機能があり、
血中のコレステロール量は一定範囲に収まるように
なっているのだそうです。
むしろ最近ではコレステロールの不足が
情動に関係する脳内物質セロトニンの
不足につながっていて、
うつ病やアルツハイマーの原因なることが
わかっているそうで、
卵を悪者扱いする根拠はないとのこと。
卵は、ビタミンCと食物繊維以外で
体が必要とする、微量元素からアミノ酸まで
ほとんどすべて備えている
完全食品といわれています。
日本人はタンパク質の摂取量が不足していて、
大豆製品などから植物性タンパク質を摂っているものの、
一日に平均して20g前後不足していて、
たんぱく質を摂ろうと肉を食べると
余分な脂質も摂ってしまいますし、
肉にはビタミンやミネラルは多くはなく、
卵を食べるのが理想的。
20g前後のたんぱく質の摂取不足を補うのに、
卵1個で7gのタンパク質がとれるので、
1日3個の卵を食べるのがオススメだそうです。
おすすめの卵の食べ方
自然環境の中で放し飼いしている卵や
有精卵など高い卵も売られていますが、
値段の高い卵も安い卵も、
含まれる栄養素に大きな違いはないそうです。
日本は品質管理が徹底しているので、
どんな卵も生で食べられますし、
栄養素を100%とるには、
生卵で食べるのが一番いいそうです^^