インフルエンザ対策として登場した
「次世代ワクチン」は、
インフルエンザの感染自体を
防げるかもしれません!
インフルエンザが始まったようです。
今年もすでに、インフルエンザが
流行り始めてしまったようで、
すでに学級閉鎖も出ています。
9月には、愛媛県松山市の中学校で
今シーズン初のインフルエンザの
集団発生がおこりました。
1学級33人のうち、12人が
インフルエンザの症状を発症し、
検査の結果、7人からA型陽性を確認し
1年生の1クラスが学級閉鎖になりました。
1997年シーズン以来、
最も早い集団発生だそうです。
また、東京の調布市の小学校で、
児童35人中9人が
38度~39度の発熱、せき、
鼻汁などの症状で欠席し、
1学級が2日間学級閉鎖になりました。
10月になってから、
静岡県焼津市の小学校で
2年の1クラス28人のうち8人が
インフルエンザとみられる
症状を訴えて欠席し、
このほかの5人にも症状が出て、
2日間学級閉鎖になりました。
インフルエンザの予防はいつすればいい?
インフルエンザの感染は毎年、
11月頃から徐々に増え始め、
12月に急増し、
1月がピークとなっています。
インフルエンザの
感染対策の方法のひとつに、
ワクチンの予防接種があります。
このワクチンですが、
注射を打ってから、
効果があらわれるまで
2週間ほどかかります。
また、5カ月間程度
効果が持続するとされています。
となると、そろそろワクチンの
予防接種を受けてもいい
時期なんですね。
でも、あのチクっと痛い
注射を打つとなると、
ちょっと気が重いですよね(^^;
先日、ニュースで、
痛くないインフルエンザの
ワクチンのニュースを
やっていたんです!
インフルエンザの次世代ワクチンとは?
痛くないインフルエンザのワクチンは、
「次世代ワクチン」と呼ばれていました。
注射ではなく、
鼻やのどなどの粘膜に向かって
シュっとひと吹きするだけで
済んでしまうスプレー型なんです。
これなら、大人ももちろん、
小さい子供でも、
つらい思いをせずに
インフルエンザの予防ができますね。
この次世代ワクチンのメリットは、
痛みがないだけではないのです。
次世代ワクチンのメリット
ワクチンとは、病気の毒性を
無くしたり弱めたりした
病原体から作られています。
注射をして弱い病原体を
体内に注入することで、
病気に感染したようになり、
体内に抗体が作られて、
以後、感染症に
かかりにくくするというものです。
これまでの注射型の
インフルエンザワクチンは、
皮下注射することで、
血中にウイルスと戦う抗体が作られ、
インフルエンザウイルスに感染しても
発症や重症化を防ぐ、というものでした。
インフルエンザは、
ウィルスが鼻や口から体内に入ることで
感染してしまいます。
これまでの注射型のワクチンは、
体内に抗体が作られることで
感染しても重症化を防ぐ効果はあるものの、
感染自体は予防ができませんでした。
それに対してスプレー型のワクチンは、
鼻やのどに吹き付けることで
粘膜に抗体がつくられるので、
体の中にウイルスが入ってくるのを
抑えることができ、
感染そのものを予防することが
できるようになっているのです。
次世代ワクチンはどこでできる?
この次世代ワクチンは、
国立感染研究所が開発していて、
10月末から治験を行って
安全性と効果を確認した上で、
4~5年後には、一般的に
接種できるようにしたいという
状況だそうです。
普及はまだまだ先なんですね(^^;
ただ、アメリカなどには、
すでに承認されたスプレー型の
インフルエンザワクチンがあり、
日本でもそのワクチンを輸入して、
一部、医療機関などでは、
接種を行っているところもあるそうです。
この場合、日本では
まだ承認されていないため、
医師と相談の上で、
自己責任において接種することになります。
早期の導入が期待されますね^^