インフルエンザのA型・B型・C型の違いと症状

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インフルエンザの症状

インフルエンザには、
A型、B型、C型があります。

症状による見分け方をご紹介します。

A型・B型・C型の違い

インフルエンザというと、
ニュースなどでよく、

「今年の流行は香港A型」
「H1N1」

などと言われたりしています。

インフルエンザウイルスの表面には
ヘマグルチニン(HA)と
ノイラミニダーゼ(NA)の
二種類のタンパクがあり、
これがインフルエンザの感染を
引き起こしています。

A型のインフルエンザウイルスには、
HAが16種類(H1~H16)、
NAが9種類(N1~N9)あって、
この組み合わせにより、
H1N1からH16N9まで、
144種もの種類があります。

例えば「香港A型」でしたら、
香港という地名は、
ウィルスが爆発的に流行した
国、地域名などから来ていて、
種類はA型のインフルエンザ、
ということです。

また「H1N1」の方は、
HA1とNA1の組み合わせの
ウィルスということになります。

香港A型とは、H3N2亜型と呼ばれる
ウィルスで、1968年から翌年にかけて
「香港かぜ」と呼ばれる
パンデミック(感染症の大流行)を
引き起こし、50万人近くの人が
亡くなっています。

またH1N1は、2009年に流行して、
当時は「新型インフルエンザ」と
呼ばれた豚インフルエンザのことです。

B型のインフルエンザには、
HAとNAが一種類ずつしかなく、
山形系統とビクトリア系統という
2つの系統のみが存在します。

C型にはHEというものしか
存在しません。

A型・B型・C型に感染したときの症状

A型のインフルエンザは、
高熱や喉の痛み、
鼻詰まりが酷くなります。

A型は、呼吸器系の
合併症を起こす
危険性がありながら、
ウィルス同士が融合して
一定の形にとどまらずに
違ったウィルスとなるため、
流行しやすくなっています。

B型は、高熱はでず、
腹痛や下痢といった
消化器系に症状がでやすく、
こちらも流行しやすいです。

C型は、鼻かぜに似た軽めの症状で、
子どもが感染することが多く、
ほとんど流行することがありません。

ニュースなどでよく耳にするのは、
A型とB型で、C型というのは
あまり聞いたことがないかと思いますが、
A型とB型が流行しやすいためなんですね。

ワクチンの的中率は50%!?

A型は毎年のように流行し、
B型は2年に1度のペースで
流行を繰り返してしましたが、
ここ2~3年は、毎年流行する
傾向がみられています。

インフルエンザのワクチンは、
WHOの予測等を踏まえて、
その年に流行しそうな
A型とB型の予防になるように
配合されています。

これまで、インフルエンザの
予防接種で使われていたのは、
前述の香港かぜのH3N2、
豚インフルエンザのH1N1と、
B型の山形系統か
ビクトリア系統のいずれかから
1種類が選ばれて、
3種類のワクチン(3価といいます)が
入っているものでした。

この、3価のワクチンの
選択の内容が的中したのは、
過去10年で50%なんだそうです。

これを受けてWHOは、
インフルエンザワクチンの内容を
4種類(4価)にする方向に
動き出しました。

アメリカでは、2013年から、
経鼻型(生ワクチン)で
4価ワクチンの供給が始まり、
2014年からは
注射型(不活化ワクチン)での
供給が始まっています。

日本では、ワクチンウイルスに
入れられる総蛋白量の上限が
決まっていて、
4価のワクチンを導入するには
改訂が必要で、2015年からは、
日本でも4価のワクチンが
使われるようになります。

ワクチンが4価になったことで
インフルエンザの流行が
抑えられるといいですね。





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