2015新型ノロウィルス、どうして感染してしまうの?

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トイレ

2015年の2月頃に、ノロウィルスは、
「GII.17」という新型に変異しました。

すでにノロウィルスに感染したことがある人でも
この新型ノロウィルスに対する免疫は
持っていないので、広く流行する危険性があります。

なぜ私達は新型ノロウィルスに
感染してしまうのでしょうか。

原因を知って、予防に努めましょう!

どうやってノロウィルスに感染するの?

ノロウィルスの生存期間は、
常温で10日ほどです。

生きているノロウィルスが口から体内に入る
経口感染が主な感染方法です。

どうやって口に入って経口感染するのか、
感染経路としては次のような物があります。

ノロウィルス感染者の便や吐しゃ物(ゲロ)から直接、もしくは二次的に感染

ノロウィルスに感染した患者は、
便や吐しゃ物で大量ウィルスを排出します。

便はトイレに流すので、
ウィルスも一緒に流れていってしまいますが、
やっいなのが吐しゃ物です。

【関連】トイレのフタ、閉めて流してますか?飛沫は2m飛んでます!

発症中に、吐しゃの症状が激しい人は、
トイレやバケツなどに吐き出すのを
がまんできずに
その場で嘔吐してしまうほどになり、
その飛沫から二次感染することがあります。

またノロウィルスは乾燥に強いので、
吐しゃ物を適切に処理しておかないと、
嘔吐した場に残り、乾燥したウィルスが
空気中に舞い上がって
感染が広がることがあります。

ノロウィルスに感染している人が作った料理を食べて感染

飲食店や学校、ホテルなどで
集団感染がおこりやすい原因がこれです。

ノロウィルスは、感染してから発症するまでの
潜伏期間が24~48時間あり、
また、常温で10日ほど生きています。

潜伏期間中の感染率は、
症状が出て、下痢や吐しゃ物から
二次感染させてしまう率に比べると
ぐっと低いのですが、
全く感染しないわけではありません。

また、発症後、症状が改善してからも
1週間以上に渡ってウイルスは
体内で生きており排泄され続けます。

長い人は、症状が改善してから2~3週間後も、
ウイルスが生き続けていたケースもあるそうです。

ノロウィルスが完治したかどうかは、
医療機関で調べることができます。

潜伏期間中に知らずに調理していたり、
完治後も、すでにウィルスの排出は止まっていても、
乾燥した生きているウィルスが
調理者の被服についてしまっていたりして
二次感染させてしまうことがあります。

ノロウィルスに汚染されている貝類を生のまま、あるいは十分に加熱調理しないで食べて感染

カキを食べたことが原因で
ノロウィルスに感染することがあります。

でもこれは、ノロウィルスに
感染しているカキがいて、
それを食べてしまったから、
というわけではないのです。

ノロウィルスを発症している人の
便や嘔吐物は、トイレから
下水処理場に流れていきます。

下水処理場で完全に除去し切れない
少量のウィルスは、河川や海水に流れ出て、
プランクトンをエサにしているカキが
海水と一緒にそのノロウィルスを取り込み、
カキの内臓の中にウィルスが
濃縮・蓄積されていきます。

その、ノロウィルスを保持しているカキを
生食したり、加熱不十分で食べることで
食中毒がおきるのです。

ノロウィルスを保持しているのは
牡蠣だけではなく、プランクトンをエサにしている
アサリやハマグリ、帆立貝、赤貝などの
二枚貝も同様です。

ノロウイルスは温度が低ければ低いほど長期間生存し、
常温では10日ほど生きていますが、
10度以下の温度では1ヶ月ほど生きています。

冬の冷たい海水温度でもまったく問題ないのです。

さらに、冷凍状態でも、-20度で数年間、
-80度で数十年間も生存が可能と言われていて、
冷凍しても死なないほどなのです。

アサリやハマグリは生食しません。

ノロウィルスは、85度の温度で1分以上
加熱することで感染性をなくすことができます。

牡蠣や帆立貝、赤貝は、お寿司やお刺身で食べます。

その中でなぜ、牡蠣で感染することが多いのかというと、
牡蠣は、ノロウィルスが蓄積されている
内臓までまるごと食べるためです。

牡蠣を食べても、あたる人とあたらない人がいるのは、
食べた人の調子の良し悪しや、免疫の有無、
牡蠣が蓄積している最近の量が一様ではないためです。

ノロウィルスの感染を防ぐ方法

感染力が強いノロウィルスですが、
経口感染してしまうことがわかれば、
それを防ぐようにすればいいのです。

家庭でできる予防方法をこちらにまとめています。
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