手足口病がここのところ毎年のように
流行していますが、これまでは夏場に
流行することが多かったのが、
今年は西日本を中心に例年より早く
患者が増加しているそうです。
国は、1医療機関に対して、5人以上の
手足口病の患者が発生した場合は
警報を出すようにルールを設けています。
佐賀県で、県内23カ所の定点医療機関
で5月25日から31日にかけて行った調査では、
感染者は118人いて、警戒警報を発令しました
手足口病の症状や予防法、治療方法などを
調べてみました。
手足口病とは
まずは、手足口病の患者さんの写真を。
⇒ 手足口病の画像
赤ちゃんや子供が、口周りや舌、
手足に発症している様子は痛々しいです><
小さな子ばかりではなく、大人も発症しています。
手足口病とは、口の中や、手足などに
水疱性の発疹が出る、
ウイルスの感染によって起こる感染症のことで、
0~4歳の乳幼児に多いですが、
成人でもかかり、成人が感染すると
症状が重くなることが多いです。
感染後の潜伏期間は平均で3日、
2~7日の潜伏期間の後、手足口病の名の通り、
口の粘膜・手のひら・足の裏など、
また、足の甲やおしりなどにも、
2~3mmの水疱性の発しんが出ます。
その他に発熱(38度以下)や食欲不振、
のどの痛みなどが見られますが一般的に軽症で、
熱は出ないこともあり、発疹は3~7日で消失します。
まれに悪化し、脳や心臓に症状が現れることがあり、
死亡することがあります。
水泡ができるということで、
喉の奥に水泡ができる
ヘルパンギーナに似ていますが、
ヘルパンギーナは水泡が破れて
粘膜がむき出しとなるため強い痛みがあります。
手足口病の水泡は破れることはありません。
また、手足口病での発熱は37~38度くらいで、
微熱のこともあり、ヘルパンギーナの方が
高熱になるので、発疹の場所や状態、
発熱で区別がつきます。
手足口病は感染力が強く、おもな感染経路は
感染者の鼻水や唾液などの分泌物や、接触、
便の中に排泄されたウイルスが
口に入ることなどによって感染することが
知られています。
患者には近づかないようにし、
家族に感染者が出た場合は、
食事や食器、お風呂などを別にし、
手洗いやうがいを徹底しましょう。
中でも感染者の便からは、手足口病のウイルスが
2~4週間程度にわたって排出されるので、
長期間の衛生管理が必要です。
手足口病にかかると、体が免疫を作り、
次にそのウイルスが体内に入っても
感染しにくなります。
ところが、手足口病の原因となるウイルスは
10種類以上あり、感染した経験のない
別のウイルスに対しては無防備なままで、
そのため何度も手足口病に
かかってしまうことがあります。
手足口病には治療方法や特効薬、ワクチンはなく、
経過を見ながらその時に応じた、
一般的な風邪と同じような治療(対症療法)をします。
感染力が大きい病気なので、
保育園や幼稚園、学校への登校・登園は
お医者さんの指示を仰ぎましょう。
手足口病では、食事の制限はとくにありませんが、
口内に水疱ができて炎症している時は、
水分補給を心がけて、
冷ましたおかゆなど、薄味で消化が良い
なるべく低刺激の食事を摂るようにします。
最近は、ノロやロタなどのウイルスが
次々に流行していますが、
ウイルスには抗生物質は効かず、
自分の免疫力を上げることが対策になります。
カラダを守る「免疫バリア」として、
生まれたばかりの赤ちゃんが、
微生物、ウイルスなどの外敵からカラダを守るために、
母親が母乳を通して与えるたんぱく質成分の一種
ラクトフェリンが注目されています。
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