バターだけが品不足になる理由
お料理に欠かせないバター。ここ数年、ちょくちょく
品不足になっていて、
スーパーの棚が空っぽに
なっていたりします。
またバター不足になる・・
なんてニュースで言ってました><
バターの原料は生乳です。
生乳とは、牛から絞ったままの
乳のことです。
生乳に殺菌処理などを
加えたものが牛乳で、
チーズやヨーグルトは、
生乳を加工したものです。
生乳から作られる
牛乳やチーズ、ヨーグルトは
品不足になっていないのに、
なぜバターだけが
品不足になるのでしょう。。
気になって調べてみたら、
国の政策が大きく影響していました。
一元管理されているバターの輸入
国内で生産された生乳は管理されていて、- 飲用の牛乳
- 生クリーム
- チーズ
- バター
国内の酪農家の減少に伴い、
生乳の生産が減少しています。
さらに、猛暑や東日本大震災の影響で
生乳の生産量が減り、
生乳のバターへの配分が
少なくなってしまったのが原因です。
バターがないなら
海外から輸入すればいいじゃない^^
と思いますよね?
通常の品目であれば、
国内の生産量が減少した場合には、
海外から輸入されて、
よほどのことがない限り、
品不足になることはないのです。
ところがバターの場合には、
特殊な事情があるのです。。
1993年に妥結した
多国間貿易交渉
(GATTウルグアイラウンド)で、
日本は、毎年一定量の指定乳製品を
輸入することになっています。
この輸入は、
独立行政法人農畜産業振興機構が
一元的に行う仕組みになっています。
それで、バターの需要動向に
マッチした輸入措置がとれなくなって
バター不足ということになっているのです。
そこで注目なのが、
生乳が配分される順番です。
- 飲用の牛乳
- 生クリーム
- チーズ
- バター
2番目の、生クリーム。
これが品不足になることは
まずありえません。
実はバターって、簡単に
生クリームから作れてしまうんです^^
ということで、
バターがないなら
生クリームから作ればいいじゃない^^
なのです(笑)
家庭で簡単にできる、
手作りバターの
3通りの作り方をご紹介しますね。
自家製手作りバターのレシピ
<材料>生クリーム 200ml(1パック)
塩 2~3g
乳脂肪分が45%前後の
動物性の生クリームが
作りやすくておすすめです。

材料に「乳化剤」が入っていなければ、
植物性のホイップクリームでも、
ものによっては柔らかめのバターが
作れるとのことです。
(私は未確認)
塩を入れることで
乳脂肪をまとめています。
(塩析といいます)
減塩したい場合は、
分離してある程度固まったバターを
水中で練って塩を洗い流すようにします。
作り方-1(ペットボトルで作る)
1.500mlサイズのペットボトルに生クリームと塩を入れます。
2.ペットボトルをしゃかしゃか振ります。
けっこう時間がかかります(^^;
人によって様々ですが、
10分~15分くらいでしょうか?
でもバターのためです、
がんばってください!
高速で振りまくった方が
バターになりやすいです。
振っていると、やがて、泡立てた
ホイップクリームのようになります。
更に振り続けていると、
黄色いバターと白い水分に分離して、
バターが完成です!!
お疲れ様でした!
ペットボトルの上部を切って
中のバターを取り出します。
ペットボトルでバターを作っている動画です。
ペットボトルで作ると、
広い空間があって
生クリームを泡立てやすく、
中身が見えて様子が確認できるので、
まずはこの方法でバター作りの
感覚を掴むといいかもしれません。
作り方-2(泡立てて作る)
1.ボウルに材料を入れて泡て器やハンドミキサーで
泡立ててます。
しばらくするとホイップ状になり、
ホイップ状になったあとも
攪拌を続けていると、
やがて固形部分と水分に
分離します。
2.分離したら、ゴムベラなどで練って
水分を搾り出して完成です。
私はペットボトルを振るのは
けっこうシンドイので、
ハンドミキサーでやっています。
フードプロセッサーで攪拌しても
作れるそうです。
(私は未確認)
作り方-3(未開封のパックを振って作る)
1.生クリームのパックを封を開けずにそのまま振ります。
最初はぱしゃぱしゃ言ってますが、
途中で音がしなくなります。
これは、中身がホイップされている状態です。
2.さらに振り続けると、
またぱしゃぱしゃと音がします。
これは、ホイップが固体と水分に
分離した状態です。
再度音がし始めてから、
もう少しパックを振り続けます。
3.パックを開封し、
固体と水に分離しているので、
ゴムベラなどで練って
水分を搾り出して完成です。
中身が見えないので不安ですし、
塩をいれないのでちょっと大変です。
この方法でバターを作るのは、
ペットボトルや泡だて器で
どのような工程になるのか
経験を積んでからの方が
いいかもしれません。
パックの中でゴムベラで練ると、
ペットボトルの無駄や
ボウルなどの洗い物がでず、
一番合理的な方法です。
まとめ
白い水分の部分はバターミルクと呼ばれるもので、
低脂肪牛乳のようなものです。
牛乳のように、
クリームシチューやスープなどに
使えます。
作りたての手作りバターは、
既製品のバターより美味しいです^^
でも、だんだん味が落ちてしまうので、
作ったら早めに使う方がいいかもです。
生クリームの手作りバターの欠点は
お値段が割高になることです。
バターが品不足で手に入らなかったり、
美味しいバターが食べたい!
なんていうときに、
手作りバターを試してみてくださいね^^