嫌われる勇気/岸見一郎・古賀史健

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嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

アルフレッド・アドラーは
フロイト、ユングと並び
「心理学の三大巨頭」と
称されているそうなんですけど、
最近になってアドラーの本が
書店に平積みされるようになるまで
私はアドラーを知りませんでした(^^;

この本は、岸見一郎さんの
アドラーの本を読んで、アドラーだけではなく、
岸見さんからみたアドラーに
心酔した古賀さんが、
「自分が岸見先生のプラトンになる」と言って、
ソクラテスとプラトンのごとく、
哲人と、哲人を訪れた青年による
対話形式で、わかりやすく
アドラーの思想をまとめた本です。

嫌われる勇気の感想

人は誰しも客観的な世界に
住んでいるのではなく、
自らが意味づけをほどこした
主観的な世界に住んでいて、
問題は世界がどうであるかではなく、
あなたがどうであるか、
世界を直視することができるか、
あたなにその”勇気”があるかと、
徹底的な客観性を問うてきます。

そのスタンスに立ちながら、
すべての悩みは「対人関係の悩み」であるとし、
それで全ての悩みは解決し、
世界はシンプルなものなのだ、と一刀両断です。

いやいや、仕事とかお金とか、
悩みには対人関係以外にも
いろいろあるじゃないですか・・と
本の中で青年が、本の外では私がw
哲人に次々と疑問を投げつけますが、
哲人は静かにそれを解決していきます。

でも、哲人のスタンスに立ちながら、
問題は原因として現れるのではなく、
目的を達成するために現れるとし、
その課題を分離して考えてみるようにすると、
確かに悩みや問題は、ひとつの切り口で
見えるようになってくるのです。

そうしていやでも浮かび上がってくる
エゴまみれのうんざりするような自分。

自分がごく普通であることを受け入れ、
行動していく”勇気”を持ち、
人生の連続する刹那を生きていく。。

とまぁ、フロイト、ユングなどと
並び称されているというというフリからは
想像もつかなかったさわやかな内容でした。

この本を思い出しました。

自分の小さな「箱」から脱出する方法
/アービンジャー インスティチュート

どちらも読むと、グサグサとささって
痛いのですが、読むとすっきりして、
デトックス効果がある本ですw

たまにこういう本を読み返して、
客観性を保つようにしようと思いました。





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