チャタテムシの駆除方法、防虫剤で害は減らせる?

Pocket
LINEで送る



床の拭き掃除

ダニのような、
薄茶色の小さな虫、
チャタテムシ。

小麦粉やマカロニなどの
乾燥した穀物や、畳や本に
ちょろちょろといたり、
押入れの奥などの
風通しの悪いところに
大量に発生したりします。

効果的な方法で、
しっかり駆除しましょう!

チャタテムシの画像

⇒ チャタテムシの画像

羽がはえていない、
乳白色や薄茶色をしている
頭でっかちの
アリのようなものが
家庭でよく見かける
コナチャタテムシです。

動いている姿の動画です。

体長は1mmほど。

メスだけで卵を産む
単為生殖で、
一日で1~2個の
卵を産みます。

幼虫の頃は群れているので、
大量発生しているのを
みかけたら、卵から
孵った幼虫の群れかも
しれません。

名前の由来

チャタテムシは、
「茶立虫」と書きます。

障子などにいるときに、
シャシャシャと
小さな音をたてることがあり、
その音が茶の湯の茶を
点たてるときの音に
似ていることから、
チャタテムシとの
名がついています。

チャタテムシの生態

チャタテムシは
カビが大好物です。

そのため、
カビが発生しやすい
トイレや洗面所、
脱衣場や窓際、
押入れやクローゼットの中、
本棚や畳など
湿気がたまりやすい所で
よく見かけ、
湿気虫とも呼ばれています。

気温が25度以上、
湿度が60%以上の
環境を好み、
5月から11月にかけて発生し、
特に梅雨の時期から
温度や気温が高くなる
7~8月にかけて急増します。

どんな害がある?

小さな虫なので、
ダニのようにも見えますが、
ダニとは違って刺したり
咬んだりはしません。

ただ、チャタテムシは
ツメダニのエサになるので、
チャタテムシが増えると
ツメダニが増え、
ツメダニに刺されてしまうという
悪循環に陥ることがあります。

小麦粉などの粉類や、
お米やマカロニなどの乾物に
発生し、穀物や加工食品を
食害することがあります。

また、チャタテムシの
細かなフンや死骸が
アレルギーの原因に
なることもあります。

どんな所にいるの?

カビが発生しやすい
湿気のある場所にいます。

普段は乾燥している場所でも、
梅雨時期や
冬の結露する時期には、
湿気がちになってしまう
場所もあり、要注意です。

意外とチャタテムシが
発生しやすいのが
新築の家やマンションです。

新築なので、
清潔な感じがして、
ムシが湧くとは
なかなか思えませんが、
建物に使われている
コンクリートや木材が
乾燥するのには
数年かかるので、
新築の建物は
かなり湿り気を含んでいて、
建てたばかりの数年間は、
チャタテムシが発生する
条件が整っています。

チャタテムシを駆除する方法

掃除機で吸い取ると
簡単なんですが、
掃除機でチャタテムシを
吸い込んだときに
死んでいないと、
紙パックやサイクロンの
カップのゴミの中で
生き続けてしまうことも
あります。

ガムテープや
粘着テープ(コロコロ)に
貼り付けてしまったり、
ウェットティッシュや濡れた雑巾で
拭き取って処理するほうが
着実です。

目の前にいるチャタテムシを
とりあえずやっつけたい、
というときには
この手の殺虫剤で。

アース製薬 虫コロリアース(エアゾール)

スプレーできるだけではなく、
長いノズルがついている
2wayタイプのものだと、
広範囲に噴霧したり、
洗面台や冷蔵庫の
横や裏、下の隙間や
畳の間にノズルを差し込んで
使うこともできて便利です。

また、チャタテムシは、
刺したりする
実害はないことから、
「不快害虫」というものに
分類されています。

こちらは不快害虫用の
くん煙殺虫剤です。

バルサン いや~な虫 不快害虫用くん煙剤 20g(6~10畳用)

バルサンの詳しい使い方や
注意点は
こちらにまとめています。

【関連記事】
⇒ バルサンの効果的な使い方と、特に注意するポイント

くん煙殺虫剤は
部屋中に煙が充満して
いかにも効き目が
ありそうですが、
殺虫成分は
厚みのあるものに
浸透はしないので、
布団やクッション、
ベッドやマットレス、
ソファー、
カーペットやラグなどの
中にいるチャタテムシまでは
駆除できません。

また、卵にはきかないので、
続けて数回使う必要があります。

くん煙殺虫剤は、
継続して定期的に使うことで
チャタテムシの数を
減らす効果が期待できますが、
対処療法にすぎません。

普段からの予防措置と
併用して、根本から
解決するようにします。

チャタテムシの予防方法

チャタテムシは
カビなどを食べているので、
対策はとにかく
カビをはやさないことです。

部屋の湿度を
60%以上にしないよう
室内の空気を管理することが
ポイントです。

屋内の湿度は、
意外とあっさり
60%をこえてしまうもので、
湿度計を備えておけば
目安になります。

家の中を乾燥させるには、
晴れている日に
窓や戸を開けて
空気を通すようにします。

窓や戸は、1ヶ所だけではなく、
向かい合ったり
別の角度になっている場所を
数ヶ所あけて
室内に風の通り道を作ります。

押入れや戸棚、クローゼットや
タンスの引き出しなどを開けて、
湿気がこもりやすい場所に
風が当たるようにします。

その際、扇風機も一緒に
回すようにすると、
かなりの除湿効果があります。

梅雨の時期や
窓や戸を開けられない時は、
除湿機を駆使しましょう。

また、カビの予防に
効果があるのが、
消毒用エタノールです。

ドラッグストアなどで
販売されている
数百円で買える
アルコールよりも
かなり殺菌力が強いです。

湿気が溜まりやすい場所や、
すでにチャタテムシが
発生してしまった
チャタテムシが好む場所は
カビが生えやすい場所です。

そういう場所をとくに重点的に
エタノールでふき取っておくと
カビが発生しにくくなり、
チャタテムシを
予防することができます。

まとめ

チャタテムシは、
どこにでもいる虫で、
残念ながら
完全駆除することは
不可能です。

チャタテムシ対策は、
とにかくカビを
発生させないことです。

日ごろから
部屋の乾燥やカビ菌の殺菌をし、
定期的にくん煙殺虫剤を
使うことで
数を増やさないように
していきましょう。





シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする