風速によって、同じ風が、
心地よいそよ風から暴風まで変化します。
風速の数値によってどんな違いになるか
調べてみました。
風速とは?
風速は、「風車型風向風速計」と呼ばれる
流線型をした胴体と垂直尾翼のボディに
4枚羽根のプロペラがついた機器で
計測されています。
地上10mの高さの風を測っているそうで、
3階建ての屋根くらいの高さなんですね。
建物の影響を受けないようにしているのでしょうか、
意外と高い位置の風を測っています。
「風速」とは、10分間の平均風速のことで、
「最大風速」は10分間の平均風速の最大値、
「最大瞬間風速」は瞬間風速の最大値です。
最大瞬間風速と平均風速の比を
「突風率(ガストファクター)」といい、
突風率は1.5~2倍程度が一般的で、
例えば台風等で最大風速20m/sと
発表された場合は、その2倍の
40m/s程度の突風が吹く可能性があります。
では、風速による違いを見てみましょう。
風速5m/s
顔に風を感じ、木の葉が絶えず動きます。
時速に換算すると、5×60×60=18km/h
自転車で走っているくらいです。
風速10m/s
吊るした旗が開き、
木の枝が絶えず動きます。
風速15m/s
時速50km/hで走っている車の窓から
顔を出した感じです。
向かい風だと歩きにくいです。
風速20m/s
大人でも身体を60度くらいに
傾けないと立っていられず、
子供なら飛ばされそうになります。
最大風速が17.2m/sを超えると
「台風」となります。
動画では、歩いている方が
足元を取られて、
パーカーやザックカバーが
はためきまくっています。
風速25m/s
屋根瓦が飛ばされ、樹木や煙突が
根こそぎ倒れます。
時速換算で90km/s、高速道路を
走行しているくらいです。
風速30m/s
雨戸が屋根が飛んだり、
電柱や、しっかりしていない家が
倒れることがあります。
最大風速が32.7m/sを超えると
「強い台風」となります。
風速40m/s
時速換算で144km/h、
プロ野球のピッチャーの剛速球レベルです。
最大風速が43.8m/sを超えると
「非常に強い台風」となります。
1分56秒あたりからの
風の勢いがすごいです。
風速50m/s
木造家屋が倒れ、樹木は根こそぎになります。
最大風速が54.1m/sを超えると
「猛烈な台風」となります。
動画では回りの景色がよく見えません。
風速60m/s
鉄塔が曲がることがあります。
動画は、最大瞬間風速が
50m/s以上のときのものですが、
こんな音、聞いたことがありません。
風速70m/s以上
これはもう、動画をごらんください。
1:25あたりから、ガソリンスタンドの屋根が
フニャフニャと崩壊し始め、
最後には鉄骨しか残っていません。
また、こちらは、
フィリピン沖を襲った
最大瞬間105m/sの台風を
暴風雨の撮影を得意とする
カメラマンが撮影した動画です。
横殴りすぎで何も見えません。
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