6月から8月頃に、
突然の高熱と喉の痛みで
夏風邪かな?という
症状がでたら、
ウイルス疾患の
ヘルパンギーナに
感染しているかもしれません。
ヘルパンギーナだと
どのような症状が
でるのでしょうか。
ヘルパンギーナとは?
コクサッキーウイルスという
ウイルスに感染して
かかる病気です。
コックサッキーウイルスは、
A16が主ですが、
他にA4、5、9、10、B2などの
多数の種類があり、
一度ヘルパンギーナに
感染して免疫ができても、
他の種類のウイルスに
感染することで
何度もヘルパンギーナに
なることがあります。
【参考】
⇒ ヘルパンギーナとは(NIID国立感染研究所)
流行する時期
ヘルパンギーナは
世界各地で感染者がでており、
熱帯の地域では
一年を通してみられます。
日本国内では、
夏と秋に流行します。
毎年5月頃から増加し始め、
7月頃にピークになり、
8月頃から減少を始め、
9~10月には
ほとんど見られなくなります。
また、国内での流行は、
西から東へと推移します。
ヘルパンギーナの感染経路
ヘルパンギーナに
感染した人の
鼻や咽頭からの分泌物、
便などから感染します。
咳やくしゃみで
飛び散ったウイルスから
飛沫感染も起こります。
感染すると、
便からのウイルスの排出は
1カ月近く続いていることも
あります。
感染する人の年齢
国内で感染した
患者の年齢は、
5歳以下が
全体の90%以上を
占めています、
1歳代がもっとも多く、
ついで2、3、4歳代の順です。
大人も感染し、
大人がかかると、
水疱や痛みの症状が
より強くなることも
あります。
潜伏期間と症状(画像)
感染から発症までの
潜伏期間は
2日から5日程度です。
発症すると、
突然、39度以上の高熱がでて、
2~4日発熱が続きます。
同時に、喉が痛くなります。
喉の奥や口内の皮膚が
部分的に充血して赤くなり、
直径1~2mm、
大きいものでは5mmほどの
水疱が出現し、
痛みを伴います。
水疱の症状は7~10日間続き、
やがて破れて潰瘍状になり、
このときには
ずきずきとうずきます。
手足口病との症状の違い
手足口病でも
発熱と水疱の
症状がでますが、
手足口病での発熱は
38度以下で、
水疱は口の粘膜や
手のひら、足や膝の裏、
足の甲やおしりにでます。
【関連記事】
⇒ 手足口病の予防方法や、感染した場合の初期症状・治療方法
症状がでたらどうする?
喉の痛みのために
水分摂取が不足し、
高熱とも相まって
脱水症状になることが
あります。
早めに病院に
受診しましょう。
治療方法
ヘルパンギーナの
治療方法はなく、
熱や痛みの症状をおさえる
対処療法となります。
喉の痛みから
食事や水分が摂りにくく、
脱水に対する
治療が必要になる人もいます。
予防方法
薬やワクチンなどの
予防法はありません。
ヘルパンギーナの感染者から
ウイルス感染するので、
感染者との接触を
避けるようにします。
ヘルパンギーナの
ウイルスには
アルコール消毒が効きにくく、
流行時には、うがいや、
石鹸を使って手を洗い、
手指の消毒をすることが
奨励されています。